元日銀の人が書いた冷静な一冊『アフター・ビットコイン』

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名前の通りビットコインに対する冷静な目線で書かれた本です。昨年の急騰があり、相場が落ち着いてきている今のタイミングに読むとまた味わい深い内容です。読みやすく書いているというよりは、正確性を重視している書かれているので、より入門的な本を読まれてから読むと分かりやすいかと思います。

網羅している内容

  • ビットコインやブロックチェーンの仕組み
  • ビットコイン以外の仮想(暗号)通貨
  • ビットコインやその他の仮想通貨と法定通貨の違い
  • ビットコインの限界とブロックチェーンの可能性
  • 金融機関におけるブロックチェーンの活用事例・実証実験の詳細

網羅していない内容

  • 投資に関連する情報
  • ビットコイン以外の仮想通貨の詳細な説明
  • 金融分野以外におけるブロックチェーンの事例

書評

元日銀の方が書いたという本だけあって、できるだけ厳密に書いているためか読み進めるのにそこそこ時間がかかりました。ビットコインやブロックチェーンに関しても一般的な本では省略しがちな詳細なプロセスや法案を原文を記載した上で補足する形で書かれています。ビットコインの普及に関しては懐疑的なようで、これは昨年の急騰の前に書かれていますが、まっとうな指摘も多い一方で、ビットコインの当時の普及に関しては少な目に見積もっていたりするところ(全世界のアクティブユーザが10万人など、※実際には日本のコインチェックのNEMだけで20万人)が興味深いです。特に、ビットコインと法定通貨との違いや法的・金融的にどのような位置づけになっているかということ、現状、各国でブロックチェーンがどのような期待を持ち、どのような実証実験がどのスキームでやられているかなどは金融出身の筆者ならではかと思います。後半はあまりに詳細な事例なので読み飛ばしましたが、前半だけでもかなり価値があるとは思います。

総合評価

おすすめ度  ★★★★☆
わかりやすさ ★★★☆☆
詳細さ    ★★★★★

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