ビットコインの取引や日本円出金・仮想通貨の入出金をするうえでかかってくる各種手数料。今回はそんな取引所の利用の際にかかる手数料は、いったいどういったところが安いのか? そのあたりを検証するために、国内の大手仮想通貨取引所における各種手数料についてまとめてみました。
また、各種手数料を踏まえたうえで、さらに国内取引所においておすすめな3つの取引所についてもご紹介します。
取引所の手数料比較
出金手数料はどこが安い?
日本円出金手数料
日本円入金の場合は銀行振り込み手数料などを除き、どこでも手数料無料ですが、出金の場合は出金手数料がかかるところがあったり、その手数料に違いが出てきています。以下、大手取引所ごとの出金手数料です。
取引所 | 出金手数料 |
DMM Bitcoin | 無料 |
GMOコイン | 無料 |
BITPoint | 324円 |
coincheck | 400円 |
bitflyer | 216円 〜 756円 |
Zaif | 350円 〜 756円 |
QUOINEX | 500円 |
bitbank | 540円~756円 |
ビットコイン出金(送金)手数料
ビットコインの出金(送金)手数料も、日本円と同様に預け入れの場合は基本的にどの取引所でも無料ですが、出金手数料は取引所によって違います。
取引所 | 送金手数料 |
DMM Bitcoin | 無料(送金手数料) |
GMOコイン | 無料(送金手数料) |
BITPoint | 無料(送金手数料) |
QUOINEX | 無料(送金手数料) |
Zaif | 0.0001BTC~(送金手数料) |
bitflyer | 0.0004BTC(送金手数料) |
bitbank | 0.001BTC(送金手数料) |
Coincheck | 0.001BTC(送金手数料) |
ビットコインを海外取引所へ送金するために使うのであれば、ZaifやQUOINEX、BITPointあたりがおすすめです。
取引手数料はどこが安い?
取引手数料は取引所と販売所で大きく違ってきます。
取引所の場合は個人間で直接取引できるため仲介料などもなく手数料も非常に安く抑えられますが、販売所の場合はその仮想通貨取引所を運営する会社が通貨を代わりに販売するので、仲介料としてスプレッドと呼ばれる実質的な手数料がかかります。
ビットコインの取引における取引所と販売所の取引手数料としては、具体的には取引所が0%~0.1%前後で、販売所が1%~5%前後とだいぶ変わってきます。
取引所比較
取引所の取引手数料は以下になります。
取引所 | ビットコイン | アルトコイン |
Zaif | – 0.05% ~ – 0.01% | 0%~0.1% |
bitflyer | 0.01%~0.15% | 0.2% |
bitbank | 0% | 0% |
BITPoint | 0% | 0% |
QUOINEX | 0% | 0.1%~0.25% |
ザイフでのビットコイン取引にかかる取引手数料に関してはマイナスになることから、取引するたびに逆に手数料をもらうことができます。
販売所比較
続いて、大手販売所の取引手数料やスプレッド(表示されない)を以下にまとめています。
取引所 | 取引手数料 | スプレッド(目安) |
DMM Bitcoin | 0% | 約2% |
Coincheck | 0% | 約2% |
bitflyer(販売所) | 0% | 約1% |
Zaif(販売所) | – 0.05% ~ – 0.01% | 約3% |
GMOコイン | 0% | 約1~2% |
販売所の場合は、取引手数料の他にスプレッドがつき、取引所と比べれも相当割高になるので気をつけておくと良いでしょう。
スプレッドはビットコインの売買価格差により大きくなるので、価格変動が激しく相場が荒れているシチュエーションではさらにスプレッドが大きくなります。
FX取引比較
FX取引は少ない資金でも何倍ものレバレッジをかけることにより、短期間で大きな利益を生むことが期待されますが、この場合はレバレッジ取引手数料とスワップ手数料とがかかるので気をつけておきたいところです。
レバレッジ取引手数料
各取引所・販売所におけるFX取引でかかってくるレバレッジ取引手数料は、以下のようになっています。
取引所 | FX取引手数料 |
Zaif | -0.05%~-0.01% |
DMM Bitcoin | 無料 |
coincheck | 無料 |
bitflyer | 無料 |
BITPoint | 無料 |
Bitbank(Bitbank Trade) | 0.01% |
QUOINEX | 0%~0.25% |
GMOコイン | 1500円~2500円(固定) |
このうち販売所に関しては現物取引と同様にスプレッドがつくようなので注意が必要です。
スワップ手数料
続いてスワップ手数料についてです。
スワップ手数料とは1日あたりにかかる借入手数料のことで、ポジションを持っている限り毎日発生します。
ですのでFX取引を行う場合は、中長期的にポジションを持ったまま取引を行うとなると、毎日この手数料がかかり積み重なることで大きくなるのであまり向いていません。
各大手取引所・販売所におけるスワップ手数料は以下になります。
取引所 | FXスワップ手数料 |
Bitbank(Bitbank Trade) | 無料(キャピタルゲインフィー(0.2%)あり) |
BITPoint | 0.035%/日 |
Zaif | 0.039%/日 |
DMM Bitcoin | 0.04%/日 |
bitflyer | 0.04%/日 |
coincheck | 0.04~0.05%/日 |
QUOINEX | 0.05%日 |
GMOコイン | 0.05%/日 |
スワップ手数料に関しては、ビットバンクが無料でお得になりますが、反対売買などの決済時の利益に対して0.2%が引かれるというキャピタルゲインフィーがあったり、取引手数料自体が0.01%と比較的割高になったりします。
おすすめの取引所
以上各種手数料比較に加えて、取引量・流通量の多さといった取引のしやすさやスマホアプリがあるかやインターフェースが見やすいかなどの使いやすさ、セキュリティの牢固さ、サーバーの強さなどを加味したうえで、おすすめの仮想通貨取引所についてランキング形式で紹介していきたいと思います。
3位:Bitbank.cc(ビットバンク)
扱われる取引方法 | 取引所 |
取り扱い仮想通貨 | ビットコイン(BTC) |
ライトコイン(LTC) | |
イーサリアム(ETH) | |
リップル(XRP) | |
ビットコインキャッシュ(BCH) | |
モナコイン(MONA) |
取引量はビットフライヤーなどよりかは劣る印象ですが、取引手数料の安さやセキュリティ・サーバーの強さなどどれをとっても質が良く、リップルを安い手数料で取引できるのが魅力的です。
また、アカウント連携させることで利用できるBitbankTradeでは追加証拠金なしで低リスクでハイレバFX取引ができるので、レバレッジ取引がしたい方にもおすすめです。
2位:Zaif(ザイフ)
扱われる取引方法 | 取引所/販売所 |
取り扱い仮想通貨 | ビットコイン(BTC) |
イーサリアム(ETH) | |
ネム(XEM) | |
ビットコインキャッシュ(BCH) | |
モナコイン(MONA) | |
カウンターパーティートークン(XCPなど) | |
イーサリアムトークン(COMSAなど) |
ザイフは手数料がマイナスになるというように、取引手数料が業界最安であり、ネムを安い手数料で取引できるのが魅力的です。
また、あの実業家で有名な堀江貴文氏(ホリエモン)も技術アドバイザーとして関わっており、セキュリティがしっかりしていることでも定評があります。
ただしザイフはサーバーが落ちることが結構あり、注文しても板情報の方に記載されなかったりと売買中に取引ができなくなることも少なからずあるのがネックです。
1位:bitFlyer(ビットフライヤー)
扱われる取引方法 | 取引所/販売所 |
取り扱い仮想通貨 | ビットコイン(BTC) |
イーサリアム(ETH) | |
イーサリアムクラシック(ETC) | |
ビットコインキャッシュ(BCH) | |
モナコイン(MONA) | |
ライトコイン(LTC) | |
リスク(LSK) |
ザイフよりも手数料が高いのが少々残念ですが、とにかく取引量が多くてサーバーが頑丈なので注文がすぐに通りやすいです。
また、取引所以外でも販売所があるので初めて仮想通貨を購入するような場合でも使いやすいですし、そこで扱われている通貨の種類も豊富です。
スマホアプリ対応だったり、インターフェースも使いやすいので、慣れない方でも難なく利用できるでしょう。
初心者から上級者まで幅広い層におすすめの取引所です。
番外編:目的別のおすすめ取引所
目的別
- 取引:ビットフライヤー、ザイフ
- 送金:ザイフ、QUINEX
- レバレッジ取引:ビットバンク(BitbankTrade)
まとめ
上記を参考に自分に合った取引所で登録しましょう。迷ったらランキングどおりに、ビットフライヤーやザイフがよいです。