ICO

Youtubeで話題のバニートークン(Bunny Token)とは?

bunny token

bunny token

個別のICOに関して、詳細を見る機会があまり無かったのですが、あまりにもYoutubeで広告が表示され、さらに以前は英語だったものが日本語のものまでできたので、調べました。ホワイトペーパーやウェブサイトの情報をベースにご紹介します。

バニートークン(Bunny Token)とは?

サイトでは、エンターテインメント業界と書いていますが、アダルト業界の課題を解決するトークンです。うさぎの性欲が強いことから名づけられているようです。アダルト業界のマーケットが$103Billionでこの一部のシェアだけでも大きな金額となるというアピールがされています。ホワイトペーパーでもアダルト業界内の分野や可能性について言及されています。イーサリアムベースで、ERC20というよくICOに使われる仕様に準拠しています。

Bunny Tokenの考えるアダルト業界の課題

バニートークンは下記のようなアダルト業界の課題を解決しようとしています。決済関連がほとんどで、アダルト事業においては、決済口座などを開きにくい、閉じられやすい、高い金額を取られるといった課題があるということです。また、ユーザー側は匿名性が心配になります。

  • 決済業者から拒否される
  • 高い手数料を要求される
  • 不安定(いつ切られるかわからない
  • 匿名性がない

Bunny Tokenが解決する方法

これらの課題に対する解決策がBunny Tokenで、低い手数料で、セキュリティも問題なく、安心して決済ができるようです。匿名性も担保しています。また、個人で活動をするアダルト業界の人も活用できるようです。(どのような職業でしょうか)

  • 低料金と即時送金
  • セキュリティ
  • コントロール可能(いきなり拒否されない)
  • 100%匿名の取引
  • 個人で活動する人も使える

Bunny TokenのICO参加メリット・保有メリットは?

ICOへの参加メリット

バウンティプログラム(報奨制度)に参加できます。紹介した人の購入トークンの10%が得られます。毎日1%価格が上がるので、早い方が得となります。

保有するメリット

2018Q3に上場するようなので、値上がりが期待できます。また、Bunny Tokenを活用する(アダルト)サービスに関しては、割引などの特典が期待できます。

トークンセールの経済条件

最大発行枚数:10億枚(売れ残った分はBurnされて、なくなる)

スケジュール:

  • Public Pre-Initial Token Sale
    • 13 March – 24 April 2018
  • Initial Token Sale
    • 25 April – 25 May 2018
  • 取引所に上場予定
    • 2018Q3(7月~9月)に取引所に上場予定

価格:

  • 10,000BUNNY=1ETHから始まり、1日1%ずつ値上がる

トークンの配分:

  • 公開トークンセール:70%
  • 会社:15%
  • チーム:7%(2019年1月までロックアップ)
  • プライベートセール:5%
  • バウンティプログラム:3%(紹介プログラムなど)

お金の使い道

  • ソフトウェア開発:35%
  • ビジネス開発:25%
  • マーケティング:35%
  • オペレーション:10%

Bunny Tokenの可能性・メリットは?

アダルト業界のマーケットが大きいのは事実で、Bunny Tokenが解決しようとしているアダルト業界の課題は実際にありそうです。また、ホワイトペーパーに関しては基本的な内容を網羅している標準的な内容です。

Bunny Tokenの課題・デメリットは?

2017年4月10日現在、8,000ETH≒約3.2億程度を調達しているようです。Youtubeで非常によく露出をしているとは思うのですが、7億枚のトークン販売を目指しているので、仮に1ETH=10,000 BUNNYだとすると、現状が8,000万トークン(10%前後)なのでトークンセールは非常に好調な進捗ではなさそうです。MVPのクオリティを見たところ、数日で作れるレベルのものでした。

Scamなのか?

Scamではないのかという話もあります。Facebookは存在するが、Linkedinアカウントがほとんど見つからなかったようです。ホワイトペーパーでも個人の経歴の記載がないのは非常に疑問です。

http://kusetukset.blogspot.co.id/2018/03/bunny-token-scam.html

格付けサイトでの評判は?

ICOBENCH (2.1/5.0)

Scam(詐欺)ではないかという見方が多いです。やはり、プロフィールが怪しいという見方が多いです。

https://icobench.com/ico/bunnytoken

ICO Rating(2.1/5.0)

Hype Score(関心スコア)は2.1、リスク(危険)スコアは3.1とどちらもあまり良い数字ではありません。

https://icorating.com/ico/bunnytoken-bunny/

foxico(4.5/10)

チームが良くわからない割に、競合が多いという理由で、評価はあまり高くないようです。

https://foxico.io/project/bunnytoken

買うべきかどうか

おすすめはしないです。やはり、創業者チームの経歴がよくわからず、ホワイトペーパーもMVPも一般的な内容のため、あまり魅力的には見えません。何よりもYoutubeでの露出の割には進捗が芳しくないです。基本的に良いICOは大掛かりなプロモーションが無い状態で、資金調達を完了することから見ても怪しいように思えます。

まとめ

Bunny Tokenはアダルト業界の課題を解決するトークンで、決済手数料や匿名性などを解決します。プライベートセールは売り切れたが、現状のトークンセールの進捗はイマイチです。創業チームの存在が疑わしく、ホワイトペーパーやMVPも普通なので、各種レーティングサイトでの評価は高くありません。

【徹底解説】ICOとは?調べ方、技術、規制、参加方法までまとめ

ICOという言葉がニュースでも取り上げられるようになっています。まだまだ課題も多いですが、新しい資金調達の方法として様々な可能性が検討されています。ここでは、ICOに関するトピックを技術や仕組から参加方法までご紹介します。

ICOとは?どういう意味?

ICO(Initial Coin Offering)とは

ICOは企業などがお金を集めるために、独自のトークンを発行・販売するというものです。IPOは株式を売り出して、資金を調達しますが、ICOではトークンという仮想通貨のようなものを売り出します。買い手(投資家)はトークンの価値が上がったり、トークンの特典に期待をして購入します。トークンを売り出すという意味からクラウドセール(Crowd Sale)、トークンセール(Token Sale)などと呼ばれることもあります。手間は多少かかりますが、上場審査のような厳しい審査はありません。

IPO(Initial Public Offering)との違い

IPO(Initial Public Offering)は同様に資金調達の方法で、株式を投資家に購入してもらい、資金を調達します。株式は証券取引所で売買されるようになるので、将来的な配当や売却益を期待する投資家が購入します。IPOの場合には、上場するには、厳しい上場審査を通過する必要があり、そのプロセスも数年前から準備する必要があり、ハードルが高いものになっています。

ICO:

誰でも簡単 〇
規制 ×

IPO

誰でも簡単 ×
規制 〇

なぜ注目されているのか?

手法として新しいということ、誰でも簡単に集められるからという2点があります

従来的な資金調達の方法

一般的に資金を調達する方法は金融機関などからの借入か投資家からの出資という二通りあります。借入であれば、売上や利益が厳しく見られますし、始まったばかりの会社が借り入れをすることは困難です。投資家からの出資も成長性や実現可能性などがチェックされ、実績がない中で調達できる資金はわずかです。

資金調達にかかる手間

会社経営で資金調達をされたことはわかると思いますが、例えば借入でも出資を募る方法でも決算書、事業計画書、プレゼン資料などの準備が必要ですし、各銀行や投資家にアプローチしていくのも非常に手間がかかります。(紹介してもらったり)このプロセスを簡単にできるのであれば、調達元には非常に魅力的です。

可能性と課題

詳しくは下記で見ていきますが、従来的な資金調達と異なる方法として期待されており、手軽さに関してのリスクを投資家が現状負っているという部分が大きな課題になっています。もし、金銭リターンを前提としないものであれば、クラウドファンディングに近くなるかもしれません。

参考)資金調達方法ごとの簡単な比較

借入:

  • 決算書や事業計画が必要
  • 返済必要がある
  • 実績がなければ少額しか調達できない(~1,000万円)

出資:

  • 事業計画が必要
  • 経営に口出しをされる
  • 実績がなければ少額しか調達されない(シードで~4,000万円)

クラウドファンディング(や寄付):

  • プレゼンや資料が必要
  • 緩い説明責任を負う
  • 少額しか調達されない(~1,000万円)

ICO(トークン):

  • プレゼンや資料が必要
  • 緩い説明責任を負う
  • 数億以上が可能

⇒圧倒的に楽

使われる技術

イーサリアム

ICOはトークンのやり取りですが、トークンは基本的にいずれかのブロックチェーン技術を使われます。中でもイーサリアムが非常に多くなっています。イーサリアムがそもそもイーサリアム上のアプリケーションを簡単に作れるようになっているためです。開発者にとって楽なので、選ばれやすいということです。

ERC20という仕様

仮想通貨を保存していくにはウォレットが必要です。取引所でやり取りできるものもありますが、取引所においておくのはセキュリティ上の問題がありますし、すべてのトークンが取引所で扱われているわけではありません。そこで、同じウォレットで済むようにERC20という仕様がよく使われます。みんな同じ仕様で作ることで、トークンごとに違うウォレットを持つ必要が無いということです。

ICOの仕組み・プロセス

アナウンス

ICOはまず企業側のアナウンスで始まります。ホワイトペーパーと呼ばれるような事業計画書が出され、投資家が検討します。

オファー

具体的な経済条件や募集期間などICOに関する募集要項のようなものが出されます。

PR、情報共有

だいたいプレセールスと呼ばれるものから1次、2次と募集期間がわかれていますので、随時情報がアップデートされます。

ICO(トークンセール)終了

トークンセールが終了します。だいたいいずれかの取引所に上場するので、トークンの売買が広く行われるようになります。

ICOのメリット・魅力は?

他の調達方法と比べて楽

前述したように、他の従来的な借り入れや出資に比べて非常に楽です。

ビジネスの可能性が広がる

一般的な調達方法では難しいような資金が集められるので、多額の投資が必要となるビジネスを立ち上げたり、プロモーションに多額のお金をかけることができたり、取りうるオプションが増えます。

資本主義に基づかない経済圏

個人的な期待ですが、資本主義とは別の経済圏を作り出せる可能性があると思います。それはクラウドファンディングのように金銭リターンを前提としないトークンの発行であったり、ベーシックインカムみたいな仕組みであったりを実現する可能性があると思っています。技術以外の問題が大変多いですが。

ICOのデメリット・課題は?

リスクが高い

投資家が異常なリスクを取っているということに集約されると思います。ビットコインがうまくいった理由にマイナーの経済合理性があるように、誰かが損をし続けるモデルは基本的に続きません。要は会ったこともない人をファイル1つや信ぴょう性が不明なプロフィールから判断し、プロジェクトの進捗を知る手段も権利も限定的で、万が一、不正や問題があっても保護されないという状況が最大の問題です。

レピュテーション(評判)リスク

少し調べれば、ICOは非常にリスクが高いことがわかるかと思いますが、そのイメージがついてしまうことで、過度に規制をされたり、信用を失うことで将来的な可能性が潰されていく危険性はあります。

ICOの各国規制

国によっては多岐に渡ります。中国のように早期に禁止した国は一部で多くは様子見ないし、何らかの規制を検討中のようです。

日本

日本は現状、中立的で規制は検討中で特段の規制はありません。世界的に見ても、普通かやや緩いレベルかもしれません。ただ、2018年に入り、コインチェックでの盗難があったので、取引所に対する監督が厳しくなり、ICOに関しても何らかの規制がされるものかと思います。

中国

中国は最も厳しく、ICOは禁止ですし、中国国内での法定通貨と仮想通貨の取引も禁止しました。

韓国

ICOに関して2017年に禁止しましたが、条件付きで認めることを検討しているようです。

ヨーロッパ

イギリスやドイツは様子見で、スイスやエストニアなどは国としても進めています。

国ではないがグローバルプラットフォーマー

もはや国並みの影響力を持っているGoogle、Facebookなど主要なプラットフォーマーもICOの広告を禁止しています。

今までの実績

2017Q4で$3.23bn (約3,500億円)のICO投資

約3,500億円の金額が2017年の10月~12月に投資されたようです。ちなみに、日本の1年間でのすべてのベンチャー投資金額が2,700億円程度ですので、3ヶ月でそれを上回る投資がなされているようです。ちなみに、Q3が$1,316mnで、Q2が$797mnということなので、伸びも異常ですね。

CoinDesk Releases 2018 Blockchain Industry Report (閲覧には登録が必要です)

Telegramが2,000億弱を調達

もともと相当なユーザーがいて、周りでも使っている人は結構いるのですが、相当な衝撃的な金額ですね。下にリンクを載せましたが、Telegramを除いても100億円を超えるようなICOがあったりと本当にお金が集まるようです。ちなみに、日本で100億円を超える資金調達はほとんどないです。(その前に上場するというのもありますが)

Telegram ICO Raises $1.7B (What?) 

Coinst 50 Biggest ICOs

ICOの80%は詐欺

ネガティブな情報も載せます。リンク先によると、一定規模以上のICOは80%程度が詐欺で、取引所に上場されるまでに至るのが8%、この中で成功するのは半分の4%程度ということです。これが理解できていて投資する分には構わないと思うんですが、皆さんわかっていて投資しているのでしょうか。。

https://medium.com/satis-group/ico-quality-development-trading-e4fef28df04f

注目のおすすめICOランキング

上記で見た通りなので、個人的にはICOはあまりお勧めしていません。ただ、少しでも詐欺にあう確率を下げるために、以下で探し方をお伝えします。

有望、注目ICO銘柄の探し方

前提

どうしても投資したいのでれば、無くなってもいい金額を投資してください。英語が苦手という方はやめた方が良いと思います。日本語に翻訳されているものもありますが、情報量が違うのと、ソースが英語だったときに確認が難しいからです。個人的にはICO銘柄よりも仮想通貨であったり、既に取引所に上場しているトークンをお勧めします。

探し方

ICOは毎日いくつもの数が行われています。下記のようなサイトでざっと見ていき、興味があるものをホワイトペーパーを見ていく形でしょうか。

 キュレーションサイトで探す

http://www.icocountdown.com/

格付けサービスで探す

https://icobench.com/

過去のパフォーマンスをチェックする

https://icostats.com/

カレンダーで探す

https://tokenmarket.net/ico-calendar

注意する方法

80%が詐欺の中、詐欺ではないものを見つけるのは困難かと思いますが、いくつか注意するポイントを書いていきます。正直、こんなに工数がかかるのであれば、上場後のトークンを買った方が良いのではないかと思います。

ICOの注意ポイント:

  • プロダクトがある(計画だけではない)
  • 既に使っているユーザーがいる
  • 代表の経歴(大学、職歴、過去の実績)を複数ソースで確認
  • Githubで動いているコードがある
  • プロジェクトの関係者
  • 技術的なバックグラウンドがある
  • 集めている金額が大きすぎないか
  • GoogleやTwitterで検索したときの評判や話題性
  • 日本語に訳されているものの方が危ないことも
  • 上場企業や大学、有名な人物と提携しているか
  • 過度に広告されていないか(ステマなどはないか)

ICO関連のサービス

様々な会社が仮想通貨関連事業を進めていますが、ICOコンサルティングやプラットフォーム事業が話題になっています。

COMSA

Zaifという仮想通貨取引所を運営するテックビューロ株式会社がCOMSAという事業を進めています。COMSAは、ICOプラットフォームを目指すもので、企業が楽にICOをできるサポートを行い、ICOを増やしていくというものです。COMSA自体もトークンを発行しており、COMSAトークンを使うとボーナスがあったり、プレセールに参加できたりという特典があるようです。

ICOに参加する方法は?買い方は?

準備

取引所のアカウントと対応する通貨(たとえばイーサリアム)のウォレットを準備しましょう。ここでは、イーサリアムで考えます。

イーサリアムを購入する

取引所でイーサリアムを購入します。

取引所からウォレットに送信

取引所で購入したイーサリアムを自分のウォレットのアドレスに送ります。

ICOの申し込み

ここからの流れはICOによりますが、送金の前に自分の情報を登録するものがあります。ここでは、自分のウォレットアドレスやトークンを購入したい量などを入力します。

送り、受け取る

次に指定のアドレスにイーサリアムを送信します。送信後にクーポンを受け取ります。タイミングはICOによりますので、ご注意ください。

ICOの今後は?

法整備がされていき、今のような無法地帯でなくなるということは多くの人が同意するかと思います。その後に広まっていくかは何とも言えないと思います。現状のクラウドファンディング並みに広まり、株式投資型のクラウドファンディングのように、未上場株を一般の人が持つというようなことも想定されますが、今のような熱気があるかどうかは日本含めた各国の規制レベルによるかと思います。

【徹底解説】トークンとは?仮想通貨との違いは?ICOって何?

仮想通貨を調べているとトークンという言葉を目にすることがあるかと思います。正直、概念としてはややわかりづらいのですが、ICOの話やトークンエコノミーといったブロックチェーン技術の活用においても重要な役割を果たすものなので、調べ得ました。今後はさらに活用が増えていくかと思いますので、こちらでトークンやその周辺領域に関してご説明します。

トークンとは?どういう意味?

まずは、言葉の確認です。トークン=tokenで、証拠や引換券、代用貨幣という意味です。仮想通貨関連でトークンと言われる場合には、代用貨幣という意味で理解をすればよいかと思います。様々な使い方がありますが、仮想通貨においてよく使われているのは、ICO(Initial Coin Offering)と呼ばれるもので、会社が株式を発行するように、トークンを発行し、資金調達をしています。株式同様に、トークンの値上がりや配当、優待などを期待して、投資家が購入します。

仮想通貨(コイン)とトークンの違い

違いは?

仮想通貨とトークンに関しては、厳密な分け方は難しいですが、仮想通貨は円やドルなどの通貨に近く、トークンはそのプラットフォーム上での株式やポイントに近いです。もう少し厳密にいうと、あらかじめプログラムされたものにしたがって運営(取引や採掘)されるものが仮想通貨で、そのプラットフォーム上で会社などが比較的自由に発行できるのがトークンです。

仮想通貨とは

仮想通貨(コイン)は、円やドルに近いです。仮想通貨はビットコインやイーサリアムなど独自のブロックチェーン技術により運用されていて、採掘(マイニング)によって発行されます。仮想通貨と一口に言っても通貨ごとに承認方式(PoWやPoS..)が違ったり、ブロックの単位が違ったり、それぞれの個性があります。法定通貨(円やドル)と同じで、人気があれば、価格は上がりますし、なくなれば下がります。通貨の供給量も初期の発行量や採掘などプログラムされたもの(誰かが勝手に変えられない)により決まっています。カレンシー(通貨)型の仮想通貨と呼ばれることもあります。

トークンとは

トークンは、円やドルの上で運用される株式やポイントに近いです。トークンは上記のプラットフォーム上で発行されるもので、管理者(企業など)が流通量をコントロールしたりできます。発行体からの将来のリターンに期待するという意味では、株式に近いのですが、株式のように会社の所有権や議決権に対する取り決めはありません。株式に近い傾向もあることからアセット(資産)型の仮想通貨と呼ばれることもあります。

ICO(Initial Coin Offering)とは?

ここで、トークンを語るうえで欠かせないICOにも触れます。ICOは企業などが独自のトークンを発行・販売し、資金調達を行うというものです。要は企業や団体のお金集めです。少し前に、芸能人のGacktさんも行っていましたね。トークンを販売して資金調達を行うため、トークンセールスと呼ばれることもあります。

なぜ注目されているのか?

その名前からしてIPOと比較して語られますが、従来的な方法とは異なる新しい資金調達の方法なので、注目をされています。ちなみに、一般的に資金調達の方法は2つあり、1つは銀行などの金融機関から借入を行うもの(いわゆる借金)で、もう1つは企業が株を発行したり、譲渡したりすることで出資をしてもらう方法です。一般的に設立されたばかりの会社は借り入れを行ったり、十分なお金を出資してもらうことが難しいため、ICOという新しい方法が期待されています。

IPOとの違いは?

IPO(Initial Public Offering)は、一般的に上場と呼ばれますが、会社の株式を証券取引所で売買できるようにすることです。すべての株式会社は株式を発行するわけですが、未上場の株式は売買することが難しいため、上場して売買しやすくすることで価値を向上させようとします。ところが、証券取引所に上場させるためには厳しい上場審査を通過する必要があり、そのプロセスも数年前から準備する必要があり、ハードルが高いものになっています。そこで、注目されるのがICOでこうした煩わしい審査がなく、簡単なプロセスで進めることができます。もちろん、プロセスが簡単な分、問題のあるトークンも発行されてしまい、法規制に関して議論されています。(中国・韓国は禁止)

ICOのプロセスは?

アナウンス

ICOのプロセスはアナウンスと呼ばれるものから始まります。一般的にはホワイトペーパーと呼ばれる計画書を準備し、それを公開します。プロジェクトの目的や計画、期待されるリターンなどを説明します。

オファー

ホワイトペーパーでカバーされることも多いですが、トークンの単価や上限などの経済条件を規定します。

広告

良いプロジェクトはあまり広告の必要がありませんが、仮想通貨関連のサイトやオンライン広告などでICOを広告します。たくさん広告が出ているということは…

販売開始

企業と直接やり取りをしたり、特定の仮想通貨取引所で売買されます。

上場

多くのトークンはその後、売買できるように取引所に上場します。したがって、ICO開始時点で購入できずとも、後から購入することが可能です。

トークンを使うメリット

上記を踏まえ、トークンを使うメリットやデメリットを見ていきたいと思います。トークンという仕組自体の活用に問題はありませんが、現状は発行者にとってリスクが大きく、購入者(投資家)にとってハードルの大きなものとなっています。

メリット:手間が少ない

当たり前ですが、新しい仮想通貨を作る労力は膨大です。既存の通貨を使えば、新しくマイナーを集めたり、広告をしたり、経済圏を回すための労力を割かなくて良いので、手間が非常に省けます。

メリット:お金が簡単に集まる

発行体のメリットですが、現状は投機資金が集まりやすく、数億~数十億という簡単に手に入れられます。一般的なスタートアップであれば、数億という投資を受けるのには既に相当な売上やユーザーを抱えていないと難しいものですが、それが今はホワイトペーパーと呼ばれる資料だけで簡単に集められます。

メリット:自由にできる

これも発行体のメリットですが、通常であれば、法人代表として連帯保証をしたうえで、借入をしたり、株式を発行して経営権の一部を渡したり、お金を集めるにあたり背負うリスクがありますが、トークンで調達する場合にはこれらのリスクをほとんど受けません。

トークンを使うデメリット

デメリット:技術的な制約を受ける

当たり前ですが、プラットフォーム上で運用するので、その技術的な制約を受けることになります。例えば、取引するデータの量を増やしたかったり、スピードを上げたかったりしても柔軟に対応することはできません。(仮想通貨でもできませんが…)

デメリット:中央集権

そもそも仮想通貨の魅力は非中央集権だったり、分散型と言われるような概念なのですが、トークンというものはその性質上で管理者に権力が集中する形になります。最近、ICOでも問題になっているものが多いですが、管理者が悪意を持っていた場合、すべてのお金を持って逃げるという詐欺ような行為が可能になります。

デメリット:ルール無用

上記と関連しますが、現状はガイドラインなどもないため、無法地帯になっています。ICOなどで詐欺的な案件も増えており、中国や韓国では国として禁止し、Facebookを初めとして多くのウェブサービスでもICOの広告が禁止されていたりします。

ICOトークンの買い方は?

投資対象を選ぶ

まずは、ICOを調べましょう。下記にリンクをいくつか貼ります。日本語サイトもありますが、英語に慣れるためにも海外サイトがおすすめです。ホワイトペーパーやSNSの活動容共、Git hubなども調べて、実態があるのか本当に有望なのかを確認します。

ICC countdown

Coinschedule

専用のウォレットを作成する

参加するICOが決まったら、ウォレットと呼ばれる財布のようなものを準備します。仮想通貨ごとに専用のものがあるので、例えば、イーサリアムをベースにしたトークンであれば、イーサリアム用のものを準備しましょう。

必要な仮想通貨を購入する

取引所や販売所で仮想通貨を購入します。

受け取る

専用ウォレットからICOのアドレス宛に仮想通貨を送金すると、トークンが配布されます。その後、トークンが上場すれば取引所で直接売買できるようになります。

上場トークンの買い方は?

取引所に上場済みのトークンの場合には、普通の仮想通貨と同じように購入ができます。すなわち、取引所に登録⇒入金する⇒購入するというシンプルなステップです。

 トークンエコノミーとは?

トークンを使った経済圏を指します。楽天もだいぶ前から楽天経済圏といって、楽天ポイントがECから金融に至るまであらゆるサービスで使えるようになっていますが、このような国が発行した法定通貨ではない、トークン(代用貨幣)を用いた経済圏を指すようです。最近、ここらへんの話題が流行っていますね。有名な起業家の佐藤航陽さんもお金2.0 新しい経済のルールと生き方という本で、多様な経済圏の話や資本主義から価値主義の話をしています。現在はクラウドファンディングや投げ銭などで法定通貨を媒介に、価値が交換されていますが、今後はこれがダイレクトに交換されるようになるという議論がされています。一方で、課題もまだ多くICO同様に経済圏の一部の人が損をしてしまう(主に投資家)構造が起こりやすく、持続可能な経済圏を維持することが難しいのが現状です。(VALUもそうですね)ビットコインのようにインセンティブ設計がうまく組み込まれ、誰かの悪意にも対抗できるような仕組みが必要になっています。

トークンの事例

トークンに関しては、取引所が発行しているケースが多いですね。ZaifがZaifトークンを発行したり、海外取引所のBinanceがBinanceトークンを発行しています。トークンはどれが詐欺的かわかりにくいので、最近話題になったCOMSAトークンを取り上げます。

COMSAトークン

例として、COMSAトークンを取り上げます。これはZaifという仮想通貨取引所を運営するテックビューロ株式会社が発行したものです。Zaifはもともと、トークンを売買できる数少ない取引所で、企業としてもトークン(Zaifトークン)をかなり早い段階で発行しています。COMSAは、ICOプラットフォームを目指すプロジェクトです。要は企業が楽にICOをできるサポートを行い、ICOを増やしていくというものです。そして、COMSAトークンを購入した人はCOMSAトークンを作って、どこかのICOに参加すると5%ボーナスが付いたり、今後は優先的にプレセール(早い段階で投資できる)に参加できたりしますということがホワイトペーパーに書いてあります。したがって、投資検討するにあたっては、実際にどれくらいのICOが行われそうなのかを国の規制だったり、競合プレーヤーの動きだったり、テックビューロ自体の運営を考えていくわけです。

まとめ

  • トークンはビットコインやイーサリアムなど仮想通貨のプログラムを使った、株式とポイントを足して二で割ったようなもの
  • トークンを使った企業の資金調達のICOは注目されているが、問題だらけで規制が進んでいる(ポジティブなものもネガティブなものも)
  • トークンエコノミーなどその他のトークン活用に対しても期待感はあるが、成果はこれから(現状は楽天ポイントやTポイントの方がすごい)