【徹底解説】ビットコインの分岐、ハードフォークとソフトフォーク

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Fork

仮想通貨はプログラムによって管理されていますが、Windowsがアップデートされるのと同じようにアップデートをされたり、分岐して新しいものが生まれることもあります。ビットコインをマイニングする人や取引に使う人など多くの関係者がいるので、その人たちの使いやすい形に変わっていきます。今回はフォークと呼ばれるその変化について見ていきます。

フォークとは?

ハードフォークとソフトフォーク

フォーク(fork)とは分岐のことです。フォークには大きく2種類あり、ハードフォークとソフトフォークと呼ばれます。一般的に分裂だったり、フォークすると言って話題に上がるのはハードフォークの方です。ソフトフォークは例えば、今までブロックのサイズが2MB(旧ブロック)だったものを1MB(新ブロック)にするといったもので、2MB以内のブロックという旧ルールを新しいブロックも満たすので、問題になりません。一方、ハードブロックは反対に2MBを8MBにするといったもので、新しいブロックは以前のルール(2MB以内)を満たさない(互換性がない)ので、全く別のものとして取り扱う必要があります。

ソフトフォーク:

  • 一時的な分岐
  • 一般的なソフトウェアのアップデートに近い
  • 互換性あり(より条件が厳しくなったとき)

ハードフォーク:

  • 永続的な分岐
  • 新しい別の通貨の生成に近い
  • 互換性なし(より条件が緩くなったとき)

なぜフォークが起こるのか?

偶然起こる

あまり頻繁には起こりませんが、同時に新しいブロックが生成されることがあります。この場合には、より長い方のブロックチェーンが正しいものとなると、すぐに収束します。

悪意によって起きる可能性も

よく話題に上がるものに51%攻撃というものがあります。実際に、可能なのかといった実現可能性、やるメリットがないので行われる可能性が低い、仮に可能でできることは限定的(過去の取引全てを変えたりはできない)だと様々な指摘がありますが、このような形でフォークを超えることはありえます。誰かがビットコインを崩壊させたいと思ったら、マイニングを最速で行い、取引を否認したり、二重に支払いすることで、信用度を下げ、多くの人に使わせないようにするといったアプローチは考えられます。

51%攻撃

ビットコインはより長いブロックチェーンが正しいという前提で、動いているという性質を逆手に取り、不正な取引を作り続けること。マイニング速度で過半数を押さえてしまうことで次から次へと不正な取引を作ることができる。

意図的に起こる

ほとんどのフォークは意図的に起こります。仮想通貨を使っている中で問題が起きてくるので、それを解決するためにアップデートをした方が良いという議論が起こります。

過去にあったフォークは?

ビットコインは無数のハードフォークを経験

トークンと同じで究極的には作り放題のようで、無数のコインがあるようです。ブロックサイズやマイニング方法、承認方式が違ったりと多種多様なので、興味がある人は調べてみてください。日本語の情報が限定的だったので、英語で調べた方が良いかもしれません。

  • ビットコインキャッシュ(BCH) 2017年8月
  • ビットコインゴールド (BTG) 2017年11月
  • ビットコインダイヤモンド(BCD) 2017年11月
  • ユナイテッドビットコイン(UBTC)2017年12月
  • スーパービットコイン (SBTC) 2017年12月
  • ライトニングビットコイン (LBTC) 2017年12月
  • ビットコインゴッド (GOD) 2017年12月

Bitcoin Forks List

【随時更新】Bitcoin(ビットコイン)ハードフォーク一覧まとめ

ビットコインキャッシュとは(ビットコイン分裂)

主要なものをいくつか取り上げます。ビットコインキャッシュはビットコインからハードフォークされて誕生したものです。ビットコインはもともと取引量の増加によって取引承認が遅くなったり、手数料が高くなったりと課題があったために、ブロックサイズを1MBから8MBにしました。これはマイニング事業者が主導して行われたものです。実は、ここに至るまでには、Segwit(Segregated Witness)というものを導入しようとするビットコインのコア開発者とマイニング事業者の攻防がありました。

▼Segwit派

内容:署名データを分離し、現状の1MBに入れられる取引データ量を増やす
支持者:ビットコインのコア開発者
課題:Segwitは1.7MBほどしか容量を拡大できず、今後も対応できるかわからない

▼ブロックサイズ拡大派

内容:ブロックサイズを1MBから8MBに増やす
支持者:ビットコインのマイナー(中国のBitmain社など)
課題:回線やマイニングツールによる差がますます増え、さらに大手法人が強くなる

そして結局、分裂することになりました。分散型という思想が結局は、中央集権的に決められるのが何とも皮肉ですね。Segwitはその後、ビットコインに実装されました。(ソフトフォーク)

Segwit2x騒動(起こらなかった分岐)

起こる分岐があれば、起こらないものもあります。Segwit2xというもので、名前通り上記のSegwitと関連しています。Segwitの課題にあるように、容量が1MBでは足りないので、2MBにした方が良いのではないかという流れです。結局、ビットコインのコア開発者の反対もあり、支持を拡大できず、ハードフォークさせると混乱が生じる可能性が高そうだということで無期限延期(=中止)となりました。

イーサリアムクラシックとは(イーサリアム分裂)

イーサリアムも少し異なる理由で分裂しています。イーサリアムを利用したThe DAO(Decentralized Autonomous Organization=分権的で自主的な組織)と呼ばれるプロジェクトでイーサリアムが不正に送金された(盗まれた)のがきっかけです。

The DAO:

投資ファンドを非中央集権的に行うというプロジェクト。DAOのトークンを購入することで、投資ファンドに参加することができる。ファンドの投資先はトークンを保有している人達の投票により決定し、リターンを受ける。100億円以上の金額がファンドに集まっていた。

ここで不正送金前に戻すか(ハードフォーク)、不正送金されたアドレスを使用不可にするか(ソフトフォーク)、何もしないかなどが議論され、最終的に不正送金前に戻すことになりました。そこで、そんな中央集権的な決め方は良くないということで、イーサリアムクラシックが作られました。

どのような影響があるのか?

一般的な投資家にとって

価格が上下します。新機能への期待感からソフトフォーク前に値段が上がったり、議論中に不安感から下がったり、ハードフォークするときに新しいコインが自動的に付与されるので、それを期待して上がったり、それが終わってから下がったりといった動きが見られます。

マイニング

通貨ごとに可能なマイニングの方法が異なるので、マイナーはどの通貨のマイニングを行うかを考える必要があります。

まとめ

  • フォークにはソフトフォークとハードフォークがある
  • フォークは既存の仮想通貨の課題を解決するために一定の支持を得て、行われる
  • フォークは頻繁に起こっている
  • 一般的な投資家としては、期待感に応じて上下することを知っておいた方が良い
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