【徹底解説】不正送金で話題のNEM(ネム)とは?特徴・将来性・取引所

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コインチェックによる流出騒動でも話題になった仮想通貨NEM。ただ、実際のところ、その目的や仮想通貨としてのポテンシャルについて詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。

この記事では仮想通貨ネムの特徴や将来性について、チャートの動きや仕様といった客観的な指標から、ネット上の口コミなど主観的な指標も踏まえて解説していきます。投資をお考えの方、ネムについて詳しく知りたいという方はぜひ最後まで見ていってください。

仮想通貨NEM(ネム)とは?

最初に、発行量、現在価格など基本的な情報を見ていきましょう。

仮想通貨名 NEM
通貨記号 XEM
現在価格(2018年6月17日現在) 21.712円
最大発行数 8,999,999,999 XEM
コンセンサスアルゴリズム PoI
ブロックサイズ
ブロック生成時間 1分間
公開年月日 2015年4月1日
開発者
公式サイト https://nem.io/
ホワイトペーパー
Twitter https://twitter.com/nemofficial/
Facebook https://www.facebook.com/ourNEM/

ネムは2015年3月31日に開発された仮想通貨です。bitcoinforum内のutopianfutureというハンドルネームのチームによって開発されました。

プロジェクト名称はNew Economy Movement 新たな経済運動の頭文字をとったもので、イーサリアムのようなブロックチェーン上で様々なユースケースを提供できるプラットフォームを目指しています。

そのプラットフォーム上で使われている通貨の名称がXEM(ゼム)です。コインチェック騒動があったことかあり、セキュリティなど安全性を疑問視する声も上げられましたが、実際には非常に高いセキュリティ体制、民主的なエコノミーシステムを構築している仮想通貨です。

NEM(ネム)の特徴

では、細かく特徴を見ていきましょう。

PoIを採用コンセンサスアルゴリズム

一つの大きな特徴が、PoS方式を改善した、PoI(Proof of importance )というコンセンサス・アルゴリズムです。Importanceという、通貨保有量、取引の頻度といった指標を採用し、その数値の高さによって承認権が与えられるという仕組みになっています。

このことによって、PoSの利点はそのままにしながら、流動性が落ちてしまうという欠点を改善しています。

PoW とPoSの問題点

仮想通貨のコンセンサス・アルゴリズムとして一般的なものがビットコインでも使われているPoWです。複雑な計算を行うマイニングと呼ばれる方法で、取引を承認します。一方で、取引量が増えるにつれ、承認のスピードが追いつかずに取引手数料が高額になってしまったり、潤沢な資金や設備を背景に膨大な計算を行うことができる一部の大規模なマイナーにマイニングが集中してしまうという課題がありました。

その解決策として生まれたのが、PoSです。保有通貨量など、コミュニティへの貢献度を指標にした、簡単にいうと、ソフトウェアを利用したマイニング方式です。PoWの抱える問題を改善すると期待されています。

ただ、保有していれば信頼度が高まり承認権が得られやすい仕組みになっているため、通貨の流動性が下がる、資産を持っている人がさらに資産を増やしていくという大きな欠点を持っています。

PoIではただ闇雲に取引を増やすこともできない

こうした問題を改良したのがPoIということになります。ですが、PoIでも、たとえばグループを作って意図的に取引を増やせばいいだけではないか、と思われる方もいるかもしれません。その点も対策されています。

NEMの運営は不審なグループによる活発な取引を監視し、不適切なやり取りに関しては信頼度が高まらないようにしています。このことによって、むやみやたらに取引の回数だけを増やして、信頼度を上げることができないようになっています。

ハーベスティング

もう一つのNEMの特徴が、ハーベスティングです。ネムのブロックチェーン上で行われた取引を承認する作業で、ビットコインやビットコインキャッシュでのマイニングに当たります。

PoIをアルゴリズムに採用している以外に、少し特徴がありますので、ご説明します。

10,000XEM以上の保有が条件

まず一つ目がハーベスティング権獲得の条件です。10,000XEM以上の保有が必要になります。ただ、この10,000XEMは、ただ保有していればいいわけではありません。

NEMを公式の「Nano Wallet」内で一定期間保有し、そこで計算される既得バランス10,000XEM以上ウォレットの残高にあることではじめて、ハーベストが可能になります

既得バランスは下記の計算式で計算可能です。

N日目の既得バランス = N-1日目の既得バランス + (NEM保有量-N-1日目の既得バランス)×0.1

たとえば、10,000XEM保有していると、1日目1,000、2日目1,900、3日目2,710と増えていきます。計算が面倒だと思いますので、代わりにいくつかの数字で計算しました。

ご覧のとおり、10,000ぴったりの保有だと長い時間がかかってしまいます。少し多めに購入しておくと早めにハーベスティングが可能となります。12,000くらいは入れておきたいところですね。

保有XEM 10,000 10,500 12,000 15,000 20,000 40,000
10,000XEMを
超えるまでの日数
138日 29日 18日 11日 8日 4日

黙っていてもハーベスト収入が手に入る 委任ハーベスト

XEMのハーベストの方法は二つあります。

一つがクローズドハーベスト。もう一つが委任ハーベストです

クローズドハーベストのやり方は簡単で、ハーベストしたいときにハーベスと可能条件を満たしたPCをオンラインにしておくだけです。後はPoIによって、取引承認権が回ってくるかどうかが選ばれるという仕組みになっています。

委任ハーベスト(デリゲートハーベスト)はスーパーノードと呼ばれる特定の条件を満たした、NEM運営の中核を担うノードに、ハーベストを委任することによって、報酬の一部をもらうというもの。報酬額はいくらか少なくなりますが、PCを起動していなくても、報酬が入ってきます。

全てのXEMを発行済み

また、大きな特徴の一つが、最大供給量である8,999,999,999 XEMのすべて発行済みで、市場に流通しているということです。

このことにより、流動性が高まり、ネムのプラットフォームが使われやすくなるほか、半減期による大きな価格変動が起こらないという利点を持ちます。様々なユースケースを想定したプラットフォームを目指す、ネムにとって価格安定性は重要な要素のひとつであり、通貨をすべて発行、流通させてしまうことによってそれを実現しているというわけです。

しかしその一方で、価格が安定しているため、急な価格上昇はあまり期待できないというデメリットがあるのも事実です。

テックビューロとの関係 mijinプラットフォーム

出展 mijin公式サイト 

また、ネムは日本の仮想通貨交換事業社でありZaifを運営するテックビューロ社と近しい関係にあることで知られています。テックビューロと共同で行われているプロジェクトがmijinプライベートプラットフォームです。NEMをもとにして、主に企業向けに作成されました。

すでに、2015年に住信SBI、三井住友ホールディングスなどとの企業とテストを行っており、その結果も公表されています。今後はNEMのプラットフォームと同じく、カタパルトという大幅な取引速度改善を含めたアップデートを今後実施する予定です。

NEMの機能

また、ネムには以下のような特徴的な機能があります。

EigenTrust++(ノード評価システム)により高いセキュリティ体制を実現

仮想通貨の主要技術であるノード同士を一対一で結びつけるP2Pという方式は分散してシステムを運用することができるため、一部が攻撃されてもシステムがダウンしないという大きな強みを持ちます。

その一方で、相互信頼によって成り立っているこの仕組みでは、例えば匿名によって悪意のある第三者がネットワークに参加をし意図的に妨害を行うことも可能であるという欠点を持っているのです。

NEMはEigen Trust++という評価システムを実装、ノードに評価指数を付け管理することによって、悪意のある参加者の情報を見抜くことをできるようにしています。

こうしたノードの評価システムを実装している仮想通貨は少なく、そのことかネムは高いセキュリティを有しているという評価を獲得しています。

コインチェック騒動によって、大きな懸念がもたれた、ネムですが、実際には優れたセキュリティ体制を有しているのです。

ネームスペースとモザイクによってネム上でICOも可能

ネムの特徴的な機能の一つがネームスペースとモザイクです。ネムのプラットフォームを街と考えるならネームスペースは住所と考えていただければいいでしょう。

3層構造になっていて、メインとサブ二つの最大三つまで登録することが可能です。利用には手数料が必要でメインの場合1年間で100XEM,サブの場合1年間で10XEMが必要です。

そして実際に住所に位置する住宅の役割を果たすのがモザイクです。ネームスペースやサブネームスペースで発行される通貨のことを指し、XEM自体もネムというネームスペースで発行されたモザイクになります。

この機能を利用すればネムのプラットフォーム上でICOを行うことが可能であり、イーサリアムのERC20トークン銘柄のように独自通貨を発行することもできてしまうのです。

公証機能 アポスティーユApostille

ネムの特徴的な機能にはこれ以外に、公証に使える機能アポスティーユがあります。分散化したブロックチェーン上に公証に必要な情報をデータとして登録することによって、改ざんを不可能にし、かつ簡単に公証を作成することができます。

メッセージ機能

公証機能以外にも特徴的なものがメッセージ機能です。ネムでは送金を行うとき、メッセージを必ず添付しなくてはなりません。このメッセージによってアカウントの識別を簡単にしています。

ちなみに、メッセージを付けなかった送金情報は失われてしまう危険性があるので、送金をするときはくれぐれもメッセージを付け忘れることのないよう注意してくださいね。

これまでのチャートの動き

さて、ここまではネムの機能や特徴について概観してきました。ここではチャートの動きを解説していきます。


2017年末の仮想通貨ブーム、バブルともいえる流れの最中に、一時200円ほどまでの暴騰を見せたネムですが、バブルの崩壊、コインチェック騒動から2018年初頭にその価格は急落しましたが、そのセキュリティや活発なコミュニティの強さなどの有用性からか、そこまで落ちきることはなく、20円から30円台で推移しています。

NEM(ネム)の将来性

最後にネムの将来性についてこれまで明らかになっている情報から判断していきたいと思います。

カタパルト(アップデート)で、Visaカード並みの取引速度に

出展 https://medium.com/nemofficial/welcome-to-catapult-29afe8e1e57c

大きな価格上昇材料の一つが通称カタパルトと呼ばれる最新アップデートでしょう。このアップデートにより、取引速度の高速化、スマートコントラクトの実装、マルチㇱグで複数のトランザクションを実装できる、Aggrigate transaction(アグリゲートトランザクション)といった改善点があります。特に取引速度の改善には目を見張るものがあり、既存の決済手段では最速といわれているVisaカードと同等の速度になるとネムの運営は発表しています。

仮想通貨の現実世界への応用が困難なことの背景にあるのが取引速度の遅さです。クレジットカード並みになれば、現実世界への適応に一歩近づくことになるでしょう。

すでにmijinではカタパルト、アップデートは終了しており、その際も一時34円ほどまで上がるという値動きを見せました。NEMは時期は依然としてさだかではありませんが、今年中にアップデートが実施される見通しです。

COMSAとの関係

出展 comsa 公式ホームページ https://comsa.io/ja/

もう一つの有力材料が、日本初のICOプラットフォームであるCOMSAとの関係です。資金調達の手段と、通貨発行の手段としてネムを利用しています。

すでに2017年にICOを行い資金を獲得、現在運用中です。今後このCOMSAを利用したICOが増えればその需要の影響によって、NEMの価格も上昇する可能性が十分にあります。

イーサリアムなど強い競合がいる

ただ、懸念材料がないわけではありません。大きなものの一つがイーサリアム、NEOなどの競合です。日本国内ではネムが強い人気を誇りますが、同じようにプラットフォームとしての機能を持つ仮想通貨では時価総額世界第二位の仮想通貨イーサリアム、そして中国のイーサリアムともいわれるNeoなど競合がひしめいています。

実際のところ時価総額ではネムは依然としてこれら通貨には及びません。競合とどのように差別化を図れるのかも、今後の価格を左右する重要な点になってくるでしょう。

結論

最後にデメリットを書きましたが、結論から言えばネムは非常に有望な銘柄といえます。大きな要因の一つはプラットフォームとしてのその役割です。ローンチされる通貨や分散型アプリケーション(dApps)の多さ、シェア数、人気によって左右される可能性はありますが、今後はこうした仮想通貨関連技術を応用したサービスが勃興するといわれており、その流れに合わせて大きく成長する可能性があります。

他のこうした次世代のインフラとなるような銘柄は現状価格がそれなりに上がっています。(イーサリアム55300円2018年6月17日現在 Neo4229円 6月17日現在)ですが、ネムはまだ依然としてそれほど価格は高くなく、気軽に取引できる銘柄の一つです。

価格の安い今のうちに投資を行っておくのがいいかもしれませんね。

Nem(ネム)おすすめ取り扱い取引所

国内取引所Zaif

運営に半分携わっているようなこともあってか、コインチェック事件のあおりを受けてか、NEM取引の定番となっています。世界中のほぼ半数のNEM取引がこのZaifで行われているため、取引高不足による問題も起こらないでしょう。また、仮想通貨の積み立て投資もできるので、将来も見越して、少しづづ投資するというやり方も可能です。

Zaifの公式サイトはこちらから

海外取引所Binance

世界最大手取引所の一つである、バイナンスでもNEMは取引可能です。取り扱い銘柄も豊富、公式に日本語対応こそしていませんが、日本人利用者も多く情報が豊富にあるので、気軽に利用できます。アルトコイン投資を考えているという方はまずバイナンスから始めてみてもいいでしょう。

Binanceの公式サイトはこちらから

NEM(ネム)取引におすすめのウォレット

次に、NEMを取引する上でおすすめのウォレットを見ていきましょう。

公式Nano Wallet

まずはこちら公式のNanoWalletです。ハーベスティングやアポスティーユなどNEMの機能、サービスを利用するために必要です。先に開設しておきましょう。NEMの公式サイトからダウンロードできます。なお公式ウォレットはスマホ版もリリースされているので、気になったらりようしてみてください。

NEM公式サイトはこちら

ハードウェアウォレットTrezor

仮想通貨を保管する上で必ず考えなくてはならないのが、セキュリティ問題です。ネット所のウォレットでは不安が残るという方にお勧めなのが、デバイスタイプで完全にネットから切り離して仮想通貨の交換ができるハードウェアタイプのウォレット。

ハートウェアタイプではTrezorがNEMに対応しています。

Trezor公式サイトはこちら

まとめ

この記事では仮想通貨NEMについてその特徴や将来性をこれまで明らかになっている情報から解説してきました。2018年はNEMのような通称「インフラ系」銘柄が、dAppsなどブロックチェーンを利用したサービスの増加により人気を集めるとも予測されています。まだ価格が安い今のうちに投資を始めておくのも一つの手でしょう。

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