そもそもビットコインに価値はあるのか?なぜ価値があるのか?

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ビットコインに価値はあるのでしょうか?ビットコインの値動きが激しいことは多くの方がご存知かと思います。2017年の最初には10万円程度だったものが、年末には200万円を超え、2018年の3月現在では90万円程度になっています。これだけ多くの人が参加している金融資産でこのような大きい値動きがあることは驚きです。なぜビットコインこのように価値が上がっているのか、なぜ変動するのでしょうか。この記事では、ビットコインの価値はどこにあり、どのように決まり、その背景にはどのような根源的な価値があるのかを考えたいと思います。

商品(もの)の値段はどう決まるのか

ビットコイン以外のものはどのように値段が決まるのでしょうか。一般的に商品の値段は需要と供給のバランスで大部分が決まります。2,000円で誰も買わないものを3,000円で販売することは考えづらく、1,000円で売り切れるものであれば、値上げを検討するでしょう。他にも原価を踏まえた利益率や競合の価格などを考慮するのが一般的かと思います。その価値の裏付けはそのもの自体(パソコン、車、不動産)が担保していることになります。

金融商品の値段はどう決まるのか

株式を例にしますと、こちらも需要と供給で決まりますが、その裏付けは商品の値段とは少し異なります。上場した株式の場合には、企業ごとに財務諸表という一連の書類が公開され、企業の資産や負債状況、各種の利益などの詳細を見ることができます。投資家は一般的には、これらの書類を踏まえ、将来的にどれくらいの利益(≒キャッシュフロー)を得られるかという基準で最適な価格で投資します。すなわち、その会社がどれくらい儲けられるかということが裏付けになります。それも現時点だけではなく、将来の視点が入ることが重要です。例えば、Amazonなどは利益が赤字ないし、わずかな黒字しか出さない時期が続きましたが、利益を再投資することで、ECやクラウドのサービスで大きなシェアを獲得し、大きな利益が上げられるようになりました。こうしたことを投資家は予想して投資をします。また、美人投票と呼ばれるように、自分が誰を美人とするかではなく、みんなが誰を美人だと思うかという観点、すなわち株式であれば、どの会社の株式をみんなが上がりそうだと思うかという特徴もあると言われています。

お金の価値はどう決まるのか

ここでは日本の円を考えてみましょう。日本円の価値は日本政府によって裏付けられています。この信用によって価値が担保されています。このことは特に日本では意識することは少ないかと思いますが、例えばジンバブエでは国家が財政破綻し、スーパーインフレが起きて数兆ジンバブエドルというような貨幣が生まれました。国の信用が無くなると価値がなくなるわけです。国家間においても、日本円の需要が高まれば円高になりますし、反対ドルが高まればドルに対しては円安になります。

ビットコインの価格は何で決まるのか?

ここまでいくつかのものや金融商品を見てきましたが、ビットコインの価格は何で決まるのでしょうか。

期待感

1つには期待が上げられます。要は値段が上がりそうだと多くの人が思っているから価値があるという話です。価格の変動はビットコインができたばかりで期待の変動が大きいので、各国の規制や著名人の意見に左右されやすいところがあります。相場に影響されやすい個人投資家が多いからという指摘もあります。

実際にどの程度使われるか

長期的なことになりますが、いかに使われるかが今後上がるかどうかに大きく影響すると考えています。つまり、金融取引ではなく、実際に支払いや海外送金にどの程度ビットコインが使われるようになるかが大きく影響するように思います。法定通貨と比較されたときに、貨幣が果たす役割の3つのうち、価値の貯蔵としては、多少機能しているものの、価値の交換手段や価値の尺度という点ではまだまだだと思います。もっと手数料や税金が整備(というか軽減)されて、使えるシーンが増えないとなかなか価格は上がらないのではないかと感じています。

ビットコインは根源的に無価値なのか

ビットコインの価値(価格ではなく)に関しては、多くの疑問が投げかけられていますが、あまりストレートに回答されているものはなさそうです。個人的な考えとしては、ビットコイン自体に価値はあまりなさそうだが、ブロックチェーンやDLTは価値がありそうだと考えています。価格=価値では必ずしもないのですが、上記で見たように現状のビットコインは期待感で価格が伸びているだけで、実態がついてきていないように思います。価値を肯定する意見に関してもほとんどはブロックチェーンの正確性や分散性が挙げられており、それはビットコインでなくても良いのではないかというのが個人的な考えです。ビットコインの価格が上がるとしても本質的な価値から少し外れた投機性の高い金融商品としての一定の割合に留まるのではないかと思っています。それが他の仮想通貨になるかはわかりませんが、ビットコイン以外のブロックチェーンやDLTの適用先が見つかり、そうしたものがより普及していくのではないかと予想しています。

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